Well prepared means no worries.(備えあれば)

こんばんは、井手です。
今日は音読のお話です。先月、大学入学共通テストが行われ、英語リーディングの語数が昨年のセンター試験を1200語以上も上回って約5500語ありました。もちろんこの大幅な増加は予想されていたとはいえ、80分で読み解くにはなかなか読み慣れていないかぎり時間に余裕がなかったのではないでしょうか。1単語1単語をじっくり訳しているようでは到底間に合いそうにないですね。今ここで改めて音読に対する注目が高まってきています。この音読をどのように普段の勉強の中に取り入れていくのか具体的にお話しします。年頃になると、なかなか声を出して英語を読むことに抵抗が生まれます。授業などでは先生が声を出しても、ほとんどの生徒は唇を動かすだけ、という状況が予想できます。なのでお勧めは、一人(または少人数)で学習しているときの音読です。この時に注意していただきたいのは、1回読んで終わり、ではないということ。あるサイトでは、30回程度音読することを勧めている方もいらっしゃいました。教材は、自分のレベルに合わせた英語長文。一文一文が独立したような「暗誦文例集」ではなく、ストーリー型の文です。今は音声が付属になっている教材がとても多いので、是非、音声を聞きこんでほしい。その後、できれば1行ずつ音読していきます。これも最初は一部分ずつ、かっちり言えるようになったら、次の部分に取り掛かるようにします。ある程度練習を続けると、一文がスムーズに読めるようになるので、そうしたら、次の文でも同じ作業を続けていきます。これを、家庭学習をするたび、毎回続けてください。そして、毎日、数行でいいので、前にやったところをおさらいして、2、3回読んでみて、その後、同じプロセスで新しい部分を読んでいきます。教材は自分の学力に合ったレベルがよい、と言いました。これは、意味内容が頭に入ってきやすいためです。英語の意味を取っていくとき、はじめは訳を考えることからスタートするのはやむをえません。でも、この作業を重ねていくと、頭の中でわざわざきちんとした和文に直さなくても、ある程度、意味が取れるようになってきます。もっと続けると、英語がそのまま頭の中に入ってくるようになってきます。つまり、英語のパターン(文型)がある程度構築され、記憶されたことを意味します。これが、音読の持つ大きな効能です。そして結果として速読にもつながるのでリーディング対策の基本となるわけですね。


良い季節の訪れです(バイカオウレン)

同じく清宝山にて凍り滝((´∀`))