秋の楽しみ

今晩は山本です。
このところ天気の良い日に恵まれ心が軽やかになります。
今日は涼しい風が吹き格別爽やかです。
その秋風に誘われるように彼岸花が咲いていました。

この鮮やかな彼岸花を毎年楽しみにしていましたが、
死者から残された時間を突き付けられるようです。
残酷で美しい花です。

そんな感傷的な気分は美味しいものを食べるに限ります。
そう思って今年も廃屋のそばの漁場にやって来ました。

この廃屋を見つけたのは10年前、随分と木が生い茂っていますが全く崩れません。

森の中でいつ帰還するとも知れない主一家を待ち続ける姿に心が切なくなります。

かつてここには大家族が住み、子供たちは沢で魚と戯れ、縁側には孫たちを見守るご老人が・・・
ヒグラシのなく頃になると山仕事を終えて帰宅した父親が明日のために鎌を研ぎ、奥からは夕餉のいい匂いが・・・

私はここを通るたびに思いを巡らせます。