One word is enough to the wise.(語から語彙へ)

こんばんは、井手です。
今日は知ってて得する接尾辞を紹介します。最近、単語を覚える時には派生語や反意語・類義語も含めるようにと指導し、語彙力の無さに嘆くことが多くなりました。語彙専用の授業もいよいよ必要になるのかな、と感じています💦 単語とは、一語一語品詞と意味・訳語、発音を覚え、意味から単語へ、単語から意味へと変換できることが前提です。が、語彙または語彙力とは、一つの単語から複数個派生させる力のことで、かつその単語と相性のいい前置詞であれ、副詞であれ、熟語を構成させることができる力のこと。もっと言うとその使用法までを習得した状態のことですね。
さて、「~する人」を作る英語の接尾辞の多くはラテン語(古代ローマ)に由来しています。
-an [職業・帰属]:American (アメリカ人)、civilian (一般市民)、musician (音楽家)、historian (歴史家)
-ant [~する人]: assistant (助手)、contestant (競技者)、immigrant (移民)、participant (参加者)
-ar [~する人]: liar (嘘つき)、scholar (学者)
-ary [関係者]: secretary (秘書)、adversary (敵)、military (軍隊)
-ee [~する/される人]: attendee (出席者)、employee (従業員)、referee (審判員)、refugee (避難民)
-ent [~する人]: agent (代理人)、client (依頼人)、resident (居住者)、student (学生)
-ess [女性形 (現在は減少傾向)]: actress (女優)、princess (王女)
-ier、-eer [職業]: cashier (レジ係)、mountaineer (登山家)、volunteer (志願者)
-ist [人・職業・主義者]: artist (芸術家)、novelist (小説家)、scientist (科学者)、specialist (専門家)
-or [~する人]: actor (俳優)、doctor (医者)、creator (創造者)、instructor (指導者)、visitor (訪問者)
そしてもしかすると一番なじみ深いのはこのゲルマン語由来の、
-er [~する人・職業・関係者]: baker (パン屋)、beginner (初心者)、driver (運転者)、leader (指導者)
一覧にしてみると、それぞれの意味や使い方に微妙な違いがあることが分かってきます。基本的に、ラテン語に由来する単語は -or、ゲルマン語に由来する単語は -er で終わることが多いようです。
これらの接尾辞を知っていれば、知らない単語があっても大まかな意味と品詞を推測することができます。単語が人を表している可能性があるかどうかは、かなり重要な情報となりますね。


昨日の雨でかなりの水量。いよいよ来週は1年ぶりの山系へと行きたいと思います。前半は、寒風山・笹ヶ峰・冠山・平家平へ、後半は天気が心配ですが、摩耶別山・六甲山へと楽しんできます。