石垣

こんばんは山本です。
ツガニが下り始め、忙しくなってきました。

この谷川のそばには大きな家の跡が残っています。
家の前にあるこの谷川は子供たちにとって格好の遊び場だったでしょう。
夏はこの谷の水で野菜やジュースを冷やして乾いたのどを潤していたのではないかと往時が偲ばれます。

家の後背にある山にはかなり上の方まで石垣が組まれています。
半世紀は人の手が加わってなさそうですが崩れたところは殆どありません。
私がよじ登ってもびくともしないのです。


子孫により良い暮らしをと願う先人達の思いが詰まったその廃墟は
戻ってくることがない一族の帰りを今も森の中で待ち続けています。
母の出里は山奥にあり、その半世紀後の姿を見るようで切なくなります。