後ろ足をひかれる?

こんばんは加藤です。

「21時に帰る。」
「え~、帰るが~。」
「帰るよ。別に、後ろ足ひかれんし…。」
高校生の発言です。
さて、ちゃんと間違いに気づきましたか?

正しくは「後ろ髪を引かれる」ですよね。
意味は、「未練が残って、きっぱりと思い切れないこと。」です。
高校生にもなって・・・(;^_^A

では、問題です。
「後ろ足」に関することわざといえば?

頭に浮かびましたか?
「後足(あとあし)で砂をかける」
というのがありますね。
意味は、「人から受けた恩義に報いるどころか、去り際に迷惑や損害を与えたり、裏切ることのたとえ」です。
他にあるのかは分かりません。
私の知識ではこれしか思いつきません。

近年、ことわざとか慣用句を使わなくなったので、今の子どもたちとの会話していると
「どういう意味?」
とよく聞かれます。
死語のようなことわざや慣用句もありますが、さすがに「後ろ髪を引かれる」は知っておきたいですね。

生徒に毎日1つずつ、ことわざか慣用句を覚えさそうかな(笑)

余談ですが、「後ろ髪」ってことは、大正時代ぐらいの女性が髪を伸ばしているのを想像しませんか?
だから、比較的新しい時代のことわざなのかと思っていましたが違っていました。
昔、髷を結っていたころは、男性も髪を長く伸ばしていて、男性が女性に別れを告げられ未練を残しているようすを「後ろ髪を引かれる」と表現したという説もあるそうです。
確かに女性より男性の方が未練たらしいですからね(笑)