万里一空

こんばんは加藤です。

先日、昔の教え子から連絡があり、
「長崎から帰ってきてるので、お会いできませんか?」
とのことでした。
3週間ほど滞在するとのことだったので、2週間ほど様子を見てから(常に慎重に)食事をしに行きました(2人だけですよ)。
その生徒は医学部志望で、何度も挫折を味わい、苦労して医学部に合格!
晴れて今年卒業し、長崎の病院で働くことになったそうです。
大学時代に塾や家庭教師のバイトをして、我々の苦労がよく分かったそうです。
生徒から慕われる喜びも感じられたそうです。
「知識があり頭が良いから良い先生というわけではないんですね。」
とも言ってましたね。
彼ぐらい苦労したからこそ、そのことに気づき、生徒から信頼され慕われるようになったんだと思います。
プロ野球の世界でも『名選手、名監督にあらず』と言われたりするのですが、塾の先生でも『高学歴、良い先生にあらず』だと思います。
いや、むしろ、そのことに気づいた高学歴の人が一番良い先生なのかもしれません(彼のように)。
そんな彼と昔話に花を咲かせていると、
「僕の理想の人間像の中に加藤先生も含まれている。」
と、なんとも照れ臭いことを言ってくれました。
でも、とても嬉しい言葉でした。
「また、今度はコロナを気にせず、昔の仲間たちと一緒に飲みたいね。」
と言って別れました。

今日のブログで懐かしい人と会ったことを報告したかったわけじゃありません。
彼と再会して、生徒たちにも考えてほしいと思ったんです。

彼はセンター試験を9回受験しています。
意味分かりますよね。
彼は毎日、朝9時に塾に来て、夜10時に帰ります。
現役生はもちろん、どの浪人生よりも塾で勉強していました。
塾の滞在時間が月に300時間を超えるほどです。
それでも何度も挫折し、何度も目標に向けて頑張りました。
皆さん真似できますか?

今の生徒たちは諦めるのが早くないですか?

心が簡単に折れすぎではないですか?
ちゃんと目標を持って勉強していますか?

自分のレベルに目標を合わせるのではなく、目標のレベルに自分のレベルを上げようとしていますか?
本当に精一杯頑張っていると言えますか?

彼と話していて、フッとこんなことを思ってしまいました。
このブログを見た生徒は、ちょっと考えてみてもいいんじゃないかな?

P.S.
〇〇くん、ちょっと個人情報を使っちゃったけど、多分ばれないから許して(笑)