物を大切に

今晩は山本です。
昨日の授業後に気付いたのですが、靴下に穴が開いていました。
我ながら大事に使ったものです。
指が出るまで使い、最後は自転車のチェーンの汚れをふき取るのに使って天寿を全うさせたいと思います。

息子が4歳の時の事ですが園の同い年の男の子が穴のあいた靴下をはいていました。
妻がその穴を見つめていると男の子は視線に気づき、「これ、貧乏ちゃうで!」としっかりした口調で言ったそうです。
普段とても寡黙な子の発言だけに10年以上たった今でもその話を思い出します。
「物を大切にしているんだ。」と、その子は言いたかったのかもしれません。
物は大切に使っていると愛着がわき、体の一部のように思えてくるから面白いです。

例えばこのカニの缶詰の空き缶。
美味かったので記念に取り、灰皿として使っているうちに20年以上たちました。
渋い色合いになり風格が漂っています。

この冷蔵庫は使い始めて20年。取っ手の錆が愛らしい。

このコーヒーメーカーは展示品を格安で買ったものなので、おそらく25年はたっているでしょう。
コーヒーを入れてなくてもかぐわしいにおいがします。

このデスクライトは私が高校から使っているもので、私と喜怒哀楽を共にしてきた戦友のような存在です。
いずれの品もメイドインジャパン。
昔の品は丈夫ですね。
私は付喪神を信じているわけではありませんが、長らく使っていると物にも心が通じてくるような気がします。
以前乗っていた車の話です。
走行距離22万キロを超えたあたりから調子がおかしくなり、ついに妻の運転中に止まってしまいました。
交通量の多いところだったので妻は慌てましたが何と自動車修理工場の真ん前だったそうです。
しかも臨時収入が珍しく入った日に・・
ですから私はいつも家具や自転車や家電製品に話しかけて感謝するようにしています。
すると不思議なことにあまり故障しないのです。

生徒の皆さんにもぜひ物を大切にしてほしいですね。
文房具たちを可愛がればきっと勉強が好きになるでしょう。

消しゴムにシャーペンをぶっさしている生徒がたまにいます。
見かけたら近づいて行って「いてててててっいて―よう!」と
消しゴムの気持ちを代弁するようにしています。