生徒の心にまいた種がいつか花を咲かせてくれたら・・・

今日は山本です。
先日、仁淀川町へ行ってきました。
この町はひょうたん桜が有名ですが、「花桃が美しく咲いている山間の集落がある。」との評判を耳にした妻のたっての希望で出かけました。
正直、釣りに行きたかったので家族サービスのつもりでした。
ところが、まるで絵本の中にでも入ったかのような実に素晴らしい景色に驚き、魅了されてしまいました。

地元の方から直接聞いたわけではないので詳しいことは分かりませんが、荒れ果てていく段々畑の行く末を案じた一人の御老人が、わずか5粒の花桃の種から育て始め、今のように集落全体を包み込むまでに成長したそうです。
数年前、テレビ局が取材に来ました。
御老人は集落を一望できる所で取材を受けられたそうです。
撮影が終わり、取材班の方々は坂を下りたのですが、御老人がなかなか下りてこない。
おかしいと思って様子を見に行くと、ご老人はまだ立ったまま集落を見つめていらっしゃる。
しかし、呼びかけに応答しないので近づいてみたところ・・・
何と!お亡くなりになられていたそうです。
花は違いますが、西行法師がうらやむような大往生!
私もこの方のようになりたい。
「生徒の心にまいた種がいつか花を咲かせてくれたら・・・」
そんな願いを込めながら授業に入る今日この頃です。