貫一曇り

こんばんは加藤です。
尾崎紅葉作「金色夜叉」の中で、主人公の間貫一の許嫁である鴫沢宮が、結婚間近で富豪の富山唯継のところに嫁いだことで貫一が激怒し、1月17日に熱海の海岸で「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」という名台詞があります。
まあ、原作はもう少し長いんですが、舞台や映画ではこの簡略化したセリフが用いられています。
そのこともあって、1月17日の夜が曇りになることを「貫一曇り」というらしいです。
今日はまさに貫一曇りですね(笑)
昼間に降った雨は貫一の涙でしょうか。

ただ、この時代は貫一のお宮に対する一途な思いという美談に思われるかもしれませんが、今の時代だと「ストーカー規制法」にひっかからないですかね(笑)
お宮に精神的苦痛を与えたとして慰謝料請求されたりして(笑)
文学作品も現代人に共感されるのでしょうか?

さて、1月17日といえば、25年前の今日午前5時46分「阪神・淡路大震災」がおこりましたね。
今の生徒たちはみんな知らないでしょうが、その日は高知県も揺れたので、私のなかでは東日本のときより印象深いです。
震災後、関西も通ったので、高速道路が崩れているのも見ました。
地震というのは怖いものだと痛感したのを覚えています。

大きな地震があるたびに、受験の時事問題対策で生徒に覚えさせるのですが、最近は地震が多くて、もう時事問題ではないような気がします。
南海トラフ大地震もいつおこるのでしょう。
震災後の被災地の様子を見ると「逃げても無駄かな」と思ってしまいます。

地震つながりでもう一つ
今日は「おにぎりの日」でもあります。
阪神・淡路大震災のとき、ボランティアの炊き出しなどで被災者が励まされたことから「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が記念日を制定したそうです。
確かに被災して身も心も疲れきっているところに「塩おにぎり」は元気が出そうです。

受験生も勉強で疲れたときの夜食は「塩おにぎり」がいいと思いますよ。
疲れるほど勉強すればの話ですが・・・(^^;)