修学旅行の思い出

今晩は山本です。
修学旅行のお土産を生徒からもらいました。

心遣いが嬉しいです。
後でいただきます。
いい思い出がたくさんできたことでしょう。

私が中学生の時の話です。
強面でドスの利いた声の校長は近寄りがたく、生徒達から怖がられていました。
その校長が修学旅行に同行することとなりました。
しかも、よりによって私のクラスのバスに同乗することになったのです。
校長は一番前の席に陣取りその背中からははしゃいではいけないような空気が出、
車内に充満していました。
この重い空気を何とかしようと思ったバスガイドさんの提案でカラオケ大会をすることになりました。
歌った人が次の歌い手を指名する形で行われ、最初はぎこちなく始まりましたが徐々に盛り上がり、
車内は和やかな雰囲気に包まれました。
みんなが乗ってきたその時、歌い終わった女子が校長先生を指名しました。

校長は沈黙を保ったまま微動だにしません。
いや、よく見ると校長の背中が小刻みにプルプル震えています。
「ほたえすぎた!調子に乗って指名したきおこっちゅう!」
車内が水を打ったように静まり返ってしばらく後・・・
突然校長が身をよじって大きく振りかえりました。
今まで見たことがないようなとびきりの笑顔で・・・
しかも照れくささで顔が真っ赤に染まっています。

校長は「せっ!先生かよっ!先生はえいき、しっ島田さん!」
と勝手にルールを変更し次の人を指名しました。

怖い人だと思っていた校長は実は恥ずかしがり屋で優しい人だということがこの旅行で分かりました。
あの時の赤鬼が笑ったような校長の笑顔は40年もたったのに忘れられません。