今晩は山本です。
赤とんぼの数が増えてきました。

無数のトンボの翅に陽光が反射しきらめいています。
涼しい風が吹き、やっと秋らしくなってきました。
空は青く澄み渡り、彼岸花の紅色が鮮明に目に映ります。

何という妖しい美しさでしょう。
子供の時分、この花が嫌いでした。
毒を持ち、クモがひっくり返ったような形状に血を思わせる赤。
墓参の時期、示し合わせて突然地の底から湧いて出る不気味さは
あの世を連想させ、死者たちが手招きしているように思えたからです。
あれから40年以上の歳月が流れ、老年となった今、
この妖しい花は年々艶やかになり、私の耳元で語りかけるようになりました。


