夏の思い出

こんにちは山本です。

強烈な日差しを焼き付けて夏が去ろうとしています。

皆さん宿題は終わりましたか?

私は、ぎりぎりまでやっていた方なので、
「早く終わらせなさい。」と偉そうに言えません。

計算や漢字の書き取りなどは何の問題もありませんでした。
工作や絵も好きだったので早めに終わらせることができました。
しかし、読書感想文だけはどうしても書けず、毎年ラスボスの如く
私の前に立ちふさがるのでした。
まず、感想以前に読書が嫌いでした。
そのころも「お尻探偵」や「快傑ゾロリ」のような読みやすい本はあったと思います。
しかし、親が買ってくれたのは「ナイチンゲール」「野口英世」といった偉人伝で
いきなりハードルが高いものばかり・・・。
嫌々読むので、文章を目で追っていても、内容が頭の中に入ってきません。
内容が頭にないので感想の持ちようもありません。
しかも、作文が苦手なので、四百字詰めの原稿用紙を前にただ固まり、
文才のなさに絶望しつつも義務的に心のこもらぬ言葉を埋めていきました。
作業が終われば「後は野となれ山となれ。」とそのまま提出するのが常でした。

高校1年の時です。
よせばいいのに提出日の早朝に読み直し、衝動的に破り捨てました。
後で国語の先生からさんざん嫌味を言われた上に最低の評価をもらいましたが、
あの稚拙な感想文を人に読まれるよりはましだったと今でも後悔していません。

その翌年、私の読書感想文に対する概念を根本から覆す猛者が現れました。
タイトルは「今年度のJRの時刻表を見て」
長年読書感想文に苦しめられてきた私にとって、
「その手があったか!」と目から鱗、青天の霹靂の福音書。
鉄道をこよなく愛していた彼にとって国鉄の民営化は人生始まって以来の大事件だったのでしょう。
その思いの丈をぶつけた彼の感想文はまさに大作と呼ぶにふさわしいもので、教室全体が驚嘆しました。
国語の先生はというと、「確かに何でも構わないと言ったんだが・・・」と頭を抱えていました。

夏の日差しのように強烈に焼き付き、忘れられない思い出です。