山が攻めてくる

今晩は山本です。
蒸し暑い梅雨時の日中、じっとしているだけで汗がでます。
こんな日は除湿された部屋で音楽を聴きながらカフェオレを飲み、
ゆったりとした時間を過ごして出勤したいもの。
しかし、先送りしてきた問題がいつの間にか膨れ上がり、
出勤前の優雅な文明生活はお預けとなりました。

一月前のこと、造林鎌を死神のごとく振り回し、はびこる雑草を一掃しました。
「すっきりした。」と安堵しましたが、あるものは茎で、またあるものは種子で地下に潜伏。
緑のパルチザン達は暴君が怠ける機会をうかがっていたのでした。

「もうそろそろ・・・」と思っていましたが、
ここ数日の蒸し暑さで私は「明日やるから。」「着替えがないから。」「今日は父の日だから。」
と、何だかんだと理由を見つけて自堕落な生活を送っていました。

その間、彼らは休みなく兵員を増やし、ひそかに地上に現れ、
得意の匍匐前進で領内の主要拠点である花壇、畑、プランターを占拠していきました。
そして、ここ連日のミストサウナのような気候を味方につけて一斉に蜂起!
暴君が愛してやまないサザンカにツツジ、ピーマンに襲い掛かりました。
その動きに呼応するかのようにアシナガバチが領内数か所に前線基地を建設。
斥候が我が物顔で威嚇してくる始末。
リアルドローンたちに庭の制空権は奪われつつありました。

山が攻めてきました。

しかし、妻はミミズと虫が嫌いでこの時期は戦力外。
10匹もいる猫達は延べ20本もある手を1本たりとて貸そうとしません。

私は左手にペットボトル、右手に造林鎌のいでたちで
一人、失地奪還の戦いを山に挑んだのでした。

鎌を振る。
草をむしる。
水を飲む。

鎌を振る。
草をむしる。
水を飲む・・・

三時間にわたる戦いが終わった時、庭には空のペットボトルが5本転がっていました。

これだけ汗が出たということか。
倒れなくてよかった。