別れは突然に

こんにちは山本です。

新緑が美しい季節になりました。

春風の中泳ぐ鯉たちはどの顔も笑っています。

おとといの日曜日、釣りに出かけました。
朝4時から竿を出し気合十分に始めましたが、
電気ウキはピクリとも沈まず餌も取られません。
やがて夜が明け渡船で釣り人が目の前の沖磯に上がりました。
潮が手前に寄せて来るベタ凪の悪条件の中粘ります。
沖磯の人も苦戦しているようでなかなか竿が曲がりません。

「勝負はこれから!」と気合を入れなおしたその時、
沖磯の人が立て続けに大物を釣り上げました。

心が折れ、ヘロヘロと帰り支度を始めます。
バッカン(エサ入れ)を洗おうとさかさまにした刹那、
愛用のサバイバルナイフがバッカンから飛び出しました。
春の陽光を反射しつつ美しいフォームで海中に向かうナイフを
ただ見送るしかありませんでした。
呆然とたたずみ、少し期待して海面を見つめます。

しかし、いつまでたっても女神さまは現れてくださりませんでした。