こんばんは、山本です。
日曜日、スーパーで買い物を済ませ、駐車場から自転車で出ようとしていた私の前に
5,6歳ぐらいの男の子が飛び出してきました。
すぐに止まり、方向を変えて進もうとするとまた前に出てきます。
明らかにわざとです。
「変な子だな。」と思ってよく見ると、その子はシャボン液の入った容器を手に持ち、
口にはストローをくわえています。
その子は私を見ず、一心に自転車の前輪のスポークを見つめていました。
「叱ろうかな。」と思ったその時、その子はおもむろにシャボン玉をスポークに吹きかけました。
私があっけに取られていると、その間にその子は何度もシャボン玉を吹きかけてきました。
恐らくその子は、シャボン玉がスポークを割れずに通過するかどうかが気になったのでしょう。
いつしか私は声をあげて笑っていました。
「面白いことをする子やねえ。けんどここは車が多いき別のところでやりや。」と声をかけて
再びペダルをこぎ、その場を去りました。
私の言葉には何も答えず、その子は遠ざかる自転車の車輪を目で追っていました。
子供って面白いです。
危ないことはいけませんが、興味の赴くままに好きにさせてあげると
彼は将来立派なエンジニアになるのかもしれません。
「彼の面白い芽が摘まれてしまうことがありませんように。」
と願いながら私は帰途につきました。