Take nutrients(栄養補給)

こんばんは、井手です。
テストがひとまず終わってという頃ですが、気を抜かずに取り組み続けてほしいことは例文を覚えることをやめないことです。授業の中で暗唱してもらってる基本例文のことです。「文法と語法」の話になりますが、例えば「文法が必要なのはわかるけれど、いまさら英文法の解説書や受験参考書を読みなおす気にはならない」とおっしゃる方、その気持ちは理解できます。確かに、「不定詞・動名詞・分詞構文」といった文法用語を見て「気分爽快」「食欲倍増」という方はあまりいないでしょう。ただ、事の本質を考えると、文法用語が理解できることが重要なのではありません。いろいろな種類の文が理解できること、正しく作れることが重要なのです。そこで、実用的な学習法として「例文をたくさん覚える」ということです。よく使われる重要な文型を中心にして多くの用例を読み、聞き、書き、口に出して覚えることで、結果的に文法力がつきます。” I wish I could fly to you.”(あなたのもとに飛んで行けたらいいのに)という文を覚えれば、” I wish I could speak French.”(フランス語が話せたらいいのに)は、理解することも作り出すことも可能です。また、語法について重要なことは、「慣用句」や「イディオム」と呼ばれる「語の組み合わせ」を覚えることです。例えば「犯罪」は「する」とは言わず、「犯す」という言い方が自然です。英語でも ”crime” (犯罪)は、” do a crime” ではなく ”commit a crime” と言います。このような組み合わせで語彙を増やすことが、本質的な英語の運用能力をつけるうえで重要なことなのです。

~ 標準英文法読解:動名詞の復習と補足 ~
動名詞 “Ving” は文中で、【S, O, C, 前置詞のO, itイコール】になります。不定詞 “to V原形” の名詞的用法と区別されることが多く、不定詞の未来指向・特定性に対して、動名詞は過去指向・一般性・動的と言われてます。特に目的語(O)の位置で区別が必要になってきますね。特に注意が必要なものとして、stop , remember , forget , try , regret などは決定的な意味の違いが生じました。
(例) a. He remembers studying hard in his school days.(学生の頃、懸命に勉強したことを覚えている)
b. He remembered to email his girlfriend.(彼女にメールすることを覚えていた)
そして意味上の主語の置かれ方も、to不定詞の “for 目的格 to V原形”に対して、動名詞は “所有格(または目的格) Ving” と異なります。ついでに、否定語 not の位置は、それぞれ to と Ving の直前に置きます。
(例) It is necessary for them not to sit up late.(彼らは遅くまで起きていないことが必要です)/She insisted on my not going there.(彼女は私がそこへ行かないことを強く言った)
動名詞が表す「時」は、基本的には述語動詞の時制と一致します。しかし、述語動詞の時制よりも過去にずらす必要がある場合は、完了動名詞と言って “having Vp.p.”で大体「ーしたこと」と訳します。