人の気も知らないで

今日は、山本です。
2日前の事です。
私は帰宅後、自室で遅い夕食をとっていました。
何となく食べ辛いと思って振り返ると、男爵が物欲しそうに私を見つめています。
私はメインディッシュのハンバーグを少し分けてあげました。
ペロリンゲンと命名しただけあって見事な食べっぷり、舌なめずりしながら上体を起こし、
再び熱い眼差しを向けてきます。
その時、私はとんでもないことをしでかしたと気が付きました。

猫に玉ねぎを与えると中毒を引き起こし呼吸困難になり、時には死んでしまうことを思い出したのです。
ハンバーグには(かさ増しのため)玉ねぎがたくさん入っていました。

私は左腕で男爵を胸に押さえつけ、右手の人差し指を喉の奥に突っ込み、吐かせようとしました。
が、男爵は身をよじってすり抜けていきました。
私の左腕に2本の平行線をえがいて…

その夜は目を閉じると、もがき苦しむ男爵がまぶたの内側に映し出され、なかなか寝付けませんでした。

翌朝、普段ならやってくる時間になっても男爵は来ません。
後悔と罪の意識にさいなんでいたお昼頃、奴は軽快な足取りでやって来ました。
そして、何事もなかったかのように遅い朝食を食べています。
きれいに皿までなめると「ここには用はない」とばかりに去っていきました。

四国が梅雨入りしたそうですね。
雨が降り続くと何もすることがないでしょう。
塾生の皆さん、いい言葉がありますよ。
「晴耕雨読」
家で小テストの準備をする時間がたっぷりあるでしょう。
再テストに引っかからないよう勉強してくださいね。