四月馬鹿

今日は山本です。
私は嘘をつくのが下手です。
噓をつこうとすると変に芝居じみた口調になり、相手に悟られます。
おまけに、妻の話によると鼻がひくひくしているそうです。
何より、精神衛生上よろしくないので正直に言うようにしています。

この仕事をしていると生徒の嘘に時々遭遇します。
「提出物を家に忘れてきました。」
「ではまだ時間があるからとって来なさい。」
「今は家に誰もいなくて鍵がかかっています。」
「じゃあ今度持ってきなさい。」

「先生プリントをもう一度下さい。」
「どうした?」
「お母さんが要らないプリントと思って捨てました。」
「自分の物は自分で整頓しなさい。」
数日後・・・
「この間のプリントを出しなさい。宿題が終わってないのは君だけですよ。」
「先生・・プリントはやったけど・・・」
「?」
「犬が食べました。」
そんな時には深く追求せずに嘘に乗ってあげることにしています。
「そうか、出てきたところを洗って持ってきてと言いたいところやけど、
さすがにそれを採点する勇気はない。」
にんまりする生徒・・・
「また犬に食べられたらいかんので今度から宿題は全部塾で解いてから帰るようにしなさい。」

逃がしませんよ。