視点を変える

こんばんは加藤です。
2学期になって公立高校の1年生が「順列・組合せ・確率」という分野を学習しています。
何を隠そう、数学の中で私はこの分野が一番嫌いですし苦手です。
理由は簡単で、面白くないからです。

「5人が円形のテーブルに座る並び方は何通りありますか?」

こんな問題に出くわしたとき、皆さんはどう思いますか?
私は「どうでもいいやん!」と思ってしまうんです。
「何通りか分かったらなんかあるの?」と思ってしまうんです。
自分が学生のときに、数学の勉強において唯一興味が持てなかった分野です。
恐らくはとても意味のある分野なんだと思うんですが、入り口を間違うと好きにはなれないんです。
そうならないように、今の生徒には興味を持って学んでほしいと思います。

好きではないものからのアドバイス
「数学の問題は様々な視点から考えましょう」
数学を単元ごとの学習と思ってしまうと面白くないでしょう。
今習っている解法しか覚えなかったら、単なる暗記科目ですよ。
例えば「三角関数の加法定理」は「ベクトルの内積」で考えることも可能ですし「円と直線の方程式」でも考えることができます。
そんなことを教えて興味を持たせようとする先生も少なくなったんでしょうが、あまりにも興味を持たずに機械的に解いている生徒が多すぎます。

私が嫌いな確率では、
「全ての場合の数(全部で何通りあるか)を分母に、問題にあてはまる場合の数を分子に書いたものが確率」
だと習うんです。
別に間違いではないですよ。
しかし、その方法でしか考えないのは問題です。

「ジョーカーを除いた52枚のトランプがあります。この中から1枚のトランプをひくとき、そのトランプがハートである確率は?」
という簡単な問題があったとします。
数学が苦手な生徒の解法は、「全部で52枚でハートは13枚だから、52分の13=4分の1」
習った通り忠実に解いていますが、皆さんはこの解法をどう思いますか?

トランプには同じ枚数ずつ4種類のマークがあるんです。
どのマークをひく確率も同じですよね。
だから4分の1と考える方が自然だと思いませんか?
こんな簡単な問いに対しても、頭を柔らかくしていろんな視点から考えることができない生徒が多いんです。
理系離れを問題視する前に、指導する側がもっと授業で工夫すべきでしょうね。
いや、指導する側も受験を見据えると限界があるのかもしれませんね。
そもそも数学は答えが出ればOKではなく、答えを導く過程を楽しむ科目です。

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